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①シカ一網打尽捕獲装置の開発成果を誇り、②シカ肉を食べる文化の普及啓発を行う 兵庫県森林動物研究センター一般公開日8月21日報告

兵庫県青垣町にある兵庫県森林動物研究センターは、設立計画時に、くまもり森山会長が、「センター名のどこかに、保護という言葉を入れてほしい」と強く申し入れましたが、当時の県担当者がこれを拒否し、「森林動物研究センター」という名にした所です。

このセンターは名前の通り、兵庫県立大学の研究者たちに、野生動物の捕獲や解剖など研究の場を提供する場所として、2007年4月に開所しました。、研究者数名と兵庫県庁職員である専門官数名が、126ヘクタールという広大な敷地(スギ人工林)の中の1.7ヘクタールを造成して、その中に造られた建物や設備を使っています。建設費5億円はもちろん、今でも年間維持費に7千万円以上の私たちの多くの税金が使われています。

以前、くまもり森山会長や兵庫県県会議員である和田副会長ら、くまもりスタッフ数名が見学に出かけたところ、玄関を入ったクマのはく製などが置いてある展示場所より奥は一切入ってはいけない、国会議員でも通せないとして、職員たちに通行を阻止され、疑惑が膨らんだものの仕方なく帰ってきたという話が語り草になっているセンターです。なんと、そのセンターが今回、一般県民に公開されるというのです。

以下、参加した会員より

8月21日、兵庫県青垣町の森林動物研究センターの一般公開日に、何人かのくまもり会員と参加して来ました。11時からセミナー①「堅果類の豊凶調査方法」があり、午後1時からはセミナー②「新型シカ捕獲装置人工知能ゲートによる捕獲方法」がありました。来場者数十名はほとんどが男性で、壮年~高齢の方々が多く、地元や近隣市町村からの農業者らしき人たちが多く集まっておられました。

(感想)

・公開内容は、人間の生活だけが大切で、それを守るためには野生動物を殺しても食べても良いとする考えに貫かれたもので、以下の2本立てになっていると感じました。

(1)野生動物駆除装置の売り込み(新型シカ捕獲装置人工知能ゲートは1台90万円)

(2)駆除したシカ肉の食文化作りと販売

今回の一般公開は、上の(1)(2)でもうけようとする民間業者のプレゼンテーション会のようなものでした。なぜ野生動物たちが人里に出て来ざるを得なくなったのか、どうしてやればいいのかなど、動物たちの立場に立って考えてやろうとする優しさは全くなく、不快感でいっぱいになりましたが、黙って見てきました。特に、セミナー②では、発表している研究者が、まるでゲーム機の説明でもしているかのように、時には笑いながら、「これなら、簡単便利に人手を掛けずともシカを大量捕獲が出来ますよ」と言っていました。この人たちには、たったひとつしかない野生動物たちの命を奪うんだという感覚は全くないんだとわかり、悲しいきもちになりました。農業者の方たちは、クマ、サル、シカ、イノシシたちに農作物を荒らされるようになったからでしょうが、彼らを敵視する雰囲気で会場が充満していました。しかし、農家らもまた、髙いシカ捕獲機械を買わされて、捕獲したシカ肉をペットフード業者らに買いたたかれる経路に組み込まれて利用されるだけになるのではないだろうかという疑問もわいてきました。想像の域を出てはおりませんが。

いくら最新性能シカ捕獲機械を導入したところで、山が荒廃して動物たちが住めなくなっているという根本問題を解決しない限り、人里に出てくる野生動物たちはなくならないでしょう。これぐらい、子供でも分かるのではないでしょうか。ここでの野生動物による農作物被害対策はあまりにも一方的でその場しのぎ。改めて、熊森協会の存在意義を大きく確認することとなりました。

(1枚目写真)やっと中を見れた。

(2枚目写真)クマの頭骨標本がずらり。研究者は頭骨を並べるのがお好き。わたしたちは生きたクマさんを見る方が楽しい。

(3枚目写真)兵庫県のクマの成獣27頭を解剖し、骨を調べたところ、骨盤奇形7%、骨過形成59%、骨粗鬆33%などの異常が見つかったそうです。このことについて以前は、この研究者は、近親交配による遺伝劣化が考えられるとしておられましたが、今回は原因不明として発表されていました。

(4枚目写真)シカ肉コロッケの製造販売。動物好きの人や肉食の弊害を知っている人は、絶対に買わないだろう。おいしかったら何を食べても良い、栄養があったら何を食べても良いというものではなかろう。

*

 人間の本能である、動物へのやさしさを簡単に捨てないで

以前よく熊森の集まりに来てくださっていたある女性に、ひさしぶりに会いました。「命を大切にする社会をめざして、今、シカ肉の有効利用運動をしています」というようなことを言われ、驚きました。どうしてシカ肉を食べることが、シカの命を大切にしたことになるのですかとたずねると、殺された命を食べてやり無駄にしないことは、シカの命を大切にしたことになるのだそうです。こんなこと言うのは、人間だけでしょう。

動物のすめる山を復元してやり、シカが山中に帰って人に殺されることがないようにしてやるのが、シカの命を大切にすることだと思います。殺さないことにまさる、動物へのやさしさなどありません。みなさん、野生動物頭数管理派(そんなこと人間にできっこない)の研究者や行政のプロパガンダに乗って、人間の本能である動物へのやさしさを簡単に捨てることがないようにお気を付け下さい。

野生動物に手を付ける学術研究はやめるべき

日本熊森協会を結成してから14年。善意の方々から「日本の森や動物をめぐる状況は、少しは良くなってきましたか」ときかれるのがつらい。良くなるどころか年々悪化していく。今、人類の向かっている方向が、自然を守る方向と正反対であるからだ。わたしたち熊森の活動は、状況悪化のスピードを、かすかにほんの少し遅らせているだけにすぎないというのが実感である。

そんな中、当初からずっと感じていたことがある。野生動物に手を付ける学術研究が、野生動物の絶滅に拍車をかけるということだ。人間の、知りたいというあくなき欲望は、とどまるところを知らない。しかし、研究対象が野生動物であった場合、研究には一定の歯止めがかけられるべきである。すなわち、研究対象物に手をかけてはならないということである。捕獲して麻酔薬を注入し、論文のデータ用にと1本であっても歯を抜き、発信器を付けて苦しめ、追いかけ回すなどの負担をかけてはならない。相手は人間と同じように、命も感情もある生き物である。そっと見守り、彼らの生息環境を改善してやるしか、絶滅を止める方法はないと考える。

人体実験なら許されないことでも、相手が野生動物なら許されるという最近の若い研究者たちの発想の裏には、野生動物達への蔑視がある。このような考えがある限り、共存になど成功しないだろう。

2007年成立「鳥獣被害防止特措法」の広葉樹林育成条文への予算は毎年ゼロだった

「鳥獣被害防止特措法」第十八条
国及び地方公共団体は、人と鳥獣の共存に配慮し、鳥獣の良好な生息環境の整備及び保全に資するため、地域の特性に応じ、間伐の推進、広葉樹林の育成その他の必要な措置を講ずるもとのする。

上の一条は当時、国家としてまるで日本の野生鳥獣のホロコーストやジェノサイドをめざすつもりかというような狂気の法案「有害鳥獣特措法」(元の法案名)に対して、「この法案はあまりにも非人間的である。鳥獣による農作物被害問題の解決は人間が壊した彼らの生息地を復元してやるという根治療法が入らなければ解決しない」として、当協会の主張に理解を示してくださる国会議員の皆さんの協力を得て、やっとのことで入れてもらったものです。

この度、農林水産省、林野庁に、「これまでいったいこの条文に依る森の再生に予算がどれくらい使われたのか」確認すると、ゼロであることが分かりました。ゼロ?!なんとか条文に人間としての良心を一部入れ込むことが出来たとしてほっとしていた私たちですが、これでは全く意味がなかったわけです。これが、人事権を握られている為、表向きは政治家に頭を下げて従っているように見える日本の官僚の抵抗方法ですね。国民が選んだ政治家の決めたことに従う気などなしという事は、国民を尊重などしていないという事です。

教訓:法律の条文と実施するとは違う。条文通り施行されているかどうか、どこまでもチエックし続けなければならない。

鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律

「ふまないで、小さなアリにも大事な命」的思想と、 さらなる鳥獣大量捕殺法案

2007年に国会で成立した「鳥獣被害防止対策特措法」は、野生鳥獣によって増大する農作物被害を軽減させるため、野生鳥獣の大量捕殺に多額の予算(国民の税金)を使うことを決めたものです。この法案が成立して、どれくらい多くの野生鳥獣が殺されたことかはかりしれないものがあります。今回、さらにもっと大量に鳥獣を殺せるように予算を増やすことを求める法案が、自民党の鶴保庸介参議院議員らの議連から提出されようとしています。

幼稚園生のとき、「ふまないで、小さなアリにも大事な命」ということばを先生が教えてくださったことを思い出しました。これこそ、日本文明であり、祖先の心だと思います。野生鳥獣の大量捕殺を促進せよと叫んでいる人たちは、なぜ野生鳥獣が山から出てきているのか、考えられたことはあるのでしょうか。原因は全て人間が戦後に行った自然破壊なのです。この人たちは、補殺した動物たちを、「有効利用」という名目で、どんどん食べようと呼びかけられていますが、私たちの祖先が聞けばひっくり返るのではないでしょうか。

熊本の平野虎丸さんのブログによると、8月1日の熊本日日新聞の社説は、鳥獣大量捕殺を求めるものだったそうです。

8月1日 熊本日日新聞 「増える有害獣 捕獲の担い手確保が必要だ」

この社説を読んで悲しくなると同時に、自分たちが鳥獣の生息地を奪ったことへの反省もなく、鳥獣を殺すことと食べることしか考えない思考形態に、恐ろしさを感じました。日本人はどうなっていくのだろうか。今も、「ふまないで、小さなアリにも大事な命」が、日本文明のはずです。水道の蛇口をひねると水が出てくるこの国の豊かさは、他生物への尊厳思想によるものです。

クマ:山中で遭遇、男性が顔にけが--養父・八鹿 /兵庫 行政対応は注意喚起のみ

7月31日午前9時ごろ、養父市八鹿町米里の山中を歩いていた同市内の自営業の男性(64)がクマと遭遇、顔などをひっかかれ、軽いけがを負った。養 父署によると、体長1メートルの子グマ。男性は県猟友会員で、別の会員と2人でシカを駆除するわなを点検するために山道を歩いていたところ、突然やぶの中 から飛び出してきた。一帯はクマの生息域で、同署は付近住民に注意を呼びかけている。(毎日新聞記事より)

兵庫県で野生鳥獣に対応している森林動物研究センターに、今後のこのクマへの対応を問い合わせたところ、クマ生息地の山中で起きた事故であることから、当然ながら捕獲予定はないとのことでした。猟友会の皆さん、近年クマは奥山にいるとは限りません。今回のように集落から100mの所にもいますので、音のするものを持って入るなど、事故防止を怠らないように気を付けてください。

2011年7月17日(日)宮澤正義先生講演会(関東支部主催)

宮澤正義先生講演会

7月17日(日)
9:30 開場
10:00~12:00 講演
13:00~14:30 質疑応答

所「エデュカス東京」教育文化会館地下会議室
(市ヶ谷駅徒歩5分 日テレ通り沿い)
※先着100名、参加費無料

主催:日本熊森協会関東支部
チラシ 申し込みフォーム

●人間と野生動物の「真の共存」とは
私のクマとの関わりは、研究のための共同生活であったが、わたし はクマを育てることによって、いろいろなことを学んだ。 最近、野生鳥獣との共生という言葉が多用されている。いま一度、 共生という言葉の意味について、人間は考えるべきだ。…「住み分け」「食 い分け」は、自然界が律する鉄の掟である。
すべての命は、この鉄の 掟に従うことで生存権を手にしてきたのだ。いま、自然は、そのこと を肝に銘じて行動するよう人間に求めている。すべての命は、地球に 生きる役割を与えられている。人間が勝手に他の生物種を絶滅におい やることなど許されないはずだ。〔『家族になった10頭のクマ』より〕

申し込み・問い合わせ先
申し込みフォーム
日本熊森協会関東支部(中村)
kanto.kumamori@gmail.com
TEL/FAX 046-825-7028

関東支部長より
「宮澤先生はくまもり協会の最初の顧問になられた先生で、本当のクマの姿を教えてくださいました。この講演会では知っているようで知らないツキノワグマについて、すべてのことを教 えていただこうと思っています。宮澤先生のお話を聞いて、クマを守っていくことの大切さをもう一度認識できるような会にしたいと思います。質疑応答の時間も長くとってありますので、疑問を持っていらしてください。」

3/14 兵庫県野生動物保護管理運営協議会での森山会長の質問と当局の答え

《3/14 兵庫県野生動物保護管理運営協議会での森山会長の質問と当局の答え》

3月14日、兵庫県野生動物保護管理運営協議会が、兵庫県民会館303号室で開かれました。

上写真は協議会委員のメンバー

下写真の委員と向かい合って座っておられる方々は兵庫県庁担当者と兵庫県森林動物研究センターの研究者たち(兵庫県立大学)や専門員たち(県庁職員)からなる当局

森山会長発言要旨 シカ問題

■地元ではシカ問題が深刻であることはわかりますが、山から出て来たシカを捕殺して解決するというのはあくまで対症療法であると思います。大量に捕殺してもシカが減らないので獲り続けるということですが、どうしてシカが最近そんな状態になったのですか。原因が分からないと本当の対策を立てられないのではないかと思います。

●原因諸説として以下の3つがよく挙げられています。

①シカが増えだしたのはオオカミが絶滅したから⇒しかし、オオカミが絶滅したのは明治ですから、今の事態とは関係がないと思います。

②猟友会員が減ったから⇒猟友会員は1970年頃が最大でした。以前は今より少なかったけれど、シカは人間の所には出てきていませんでした。よって、この説も説明がつきません。

③地球温暖化で雪が減ったからシカの生き残りが増えた⇒では、今年すごく雪が多かったので、シカはどっと減ったんでしょうか?

シカの世界にいったい何が起きているのか、県としての見解を教えてほしいです。

(研究員の答え)

県の見解としては、毎年シカの自然環境の状態が良くて、シカの妊娠率、栄養状態なんかも見てますけど、非常に好調です。妊娠率15%~18%くらいの自然増加で、自然に増加するもんですから、獲らなければやはり自然に増加していく。シカの世界では毎年15%以上増えていくという状況が今起こっているという風に考えています。

森山会長発言要旨 クマ問題
■先ほどの委員が、クマ数は回復しているとして個体数調整の開始を提案されましたが、私はとても危険だと危機感を持ちました。

クマというのは日本最大の動物です。人間活動がここまで大きくなった今、人との共存は大変です。ワシントン条約でクマが保護対象獣に指定されているのは、よほど人が気をつけないと絶滅させてしまう、現にヨーロッパなどでは各地で絶滅させてしまったという経緯があるからです。クマは繁殖力も弱いので、慎重に取り扱うべきだろうと思います。

私たちは去年2010年の大凶作は普通の凶作と思っていません。日本の山で2004年2006年に引き続き、動物が棲めないような奥山の実りゼロという異常事態が起こったのです。たとえば、去年、山火事のように広がったナラ枯れによって、クマは主なエサであるミズナラを大量に失いました。原因はわかりませんが、自然界で人間活動による異変が起きている。それによってクマが生きられなくなって山から出て来た。

去年の夏から秋、冬にかけて、兵庫県でも驚くほど多数のクマが山から出てきました。兵庫県は蜂の巣にクマが付いたとき以外はハチミツを使ってクマを獲らないと決まってるはずなのに、去年現地を巡回していましたら、結構捕獲誘引剤としてハチミツが使用されていました。

こういうことをすると、クマが遠くからも集まってくるため、目撃数や捕獲数がどっと増えるのはあたりまえです。先ほど発表された兵庫県内のクマ生息推定数は、目撃数と捕獲数を2大パラメーターとして算出したという事ですから、それによって推定生息数を出すと、実際よりすごく多くなってしまうんじゃないかと思います。

先ほどからの県担当者の話は、人間の視点だけに偏っています。集落の柿の木を伐ってしまったらクマが来なくなるから伐れと言われますが、クマにしたら山のドングリはなし、カキやクリもなしでは、食べる物がなくて生き残れない。餌を探して町中に入っていくしかない。本当にこんな対応が正しいのかどうか、もっともっと議論をしてもらいたい。私たちは去年の秋に危機感を感じて、地元農林事務所に電話をして、担当者に状況を聞こうとしましたが、「忙しい。1分1秒の余裕もありません。」と断られました。県庁に緊急協議会の開催を要望しましたが、これも断られました。

私たちの祖先はほんとに生き物にやさしかったので、猟友会の方でもよく「三つ熊は獲るな」とか「子グマはよう撃たん」とかそういう人がいっぱいいました。だから、今も日本にまだクマが生き残っているのです。去年の兵庫県行政は、親子グマでも獲るし、子グマも7頭殺しています。こんな方向に日本文明を変えていっていいのだろうか?と思います。

いろんな生き物がいてクマがいて、初めてこんこんと水が湧き出す豊かな森が維持形成されます。そのお蔭で農業用水が得られるのです。動物たちに、この国で一緒に生きようというやさしい気持ちを失ったなら、日本文明は滅びるんじゃないかと思います。

去年同じように滋賀県や岡山県でもクマの目撃数がとても多かったわけですけども、滋賀県は9頭しか捕殺していません。岡山県の捕殺数はゼロです。2004年と2006年の山の実りゼロという大凶作年、兵庫県で捕殺されたクマ数は、7頭と4頭でした。去年は70頭捕殺、いくらなんでもこんなに殺してしまっていいのでしょうか。

昨年、私たちはせっせと地元を訪問しました。地元でも、「これくらいのことでクマを殺さなくてもいいんじゃないか」という声がすごくたくさんありました。他府県でも、多くの集落で、「今年の山は異常だから、柿はクマにあげよう」と、クマをみんなで見守ったところがたくさんありました。これこそが日本文化であって、こういう考え方があるからこそ、日本に豊かな森が残ったし、いろんな動物も残ったのだと思います。、

このような原因不明の異変が山で起きている時に、出て来たクマは全部捕殺してしまえとか、個体数調整を始めようというようなことを、人間がする権利はあるのだろうか。人間が、自然界をここまでいじっていいのだろうかと思います。県民は、去年兵庫県が70頭も絶滅危惧種のクマを有害駆除したことを知りません。マスコミに発表していただきたいし、私たち自然保護団体にも情報を流して欲しい。県だけで暴走しないで、もっといろんな意見を聞いていただきたいと思います。

司会者は、いつものことながら、ありがとうございましたとお礼を言って、会長の発言は議題に取り上げず、次の話題に移ってしまいました。兵庫県では自然保護団体が協議会に参加していると言っても、これでは形だけの参加ですね。

7月8日 熊森と兵庫県野生動物担当者の意見交換会

昨年度の兵庫県のクマ大量捕殺に危機感を感じる県民有志の会(熊森会員+非会員)が、今年になってから何度も県担当者に面会を申し込みましたが、忙しいという事で会っていただけませんでした。そのことを知ったある県会議員が双方を引き合わせようとご尽力くださり、やっと1時間の面会がかないました。

県からは、自然環境課課長様ら8名の方々がご出席くださいました。お忙しい中、本当にありがとうございました。この日の話し合いで、熊森と県の、森や動物に関する現状認識のどこが違っているのか、大分はっきりしてきました。

この日の話し合いでは、討論して歩み寄る所までいきませんでした。1時間ではとても足りなかったので、今後、定期的に、県と熊森などの市民団体との意見交換会を持つことを提案しましたが、職員が3割も削減され忙しいので無理と断られました。文書なら受けるという事でした。3割も人員を削減されたら大変だろうと思いました。

クマ・サル・シカ・イノシシ・アライグマなどの研究者をめざしておられる方はご連絡を

クマ・サル・シカ・イノシシ・アライグマなどの動物を、かれらに負担をかけることなく痕跡などで研究しようとされている方がおられたら、ご連絡ください。わたしたちは、原子力資料情報室の野生動物バージョンを作っていこうと考えています。ポストドクター歓迎。

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