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2012-03-05

神戸の保育園にドングリマン登場!

神戸市の保育園に環境教育に行ってきました。
今回は昨年に引き続き3回目。おととしから毎年、くまもり環境教育部を呼んでくださっている保育園です。

実施前に今年はどんなお話をしようかと考えていたとき、「石川県支部が行っている『ドングリマン』の劇をしよう!」とスタッフから提案があり、急遽、くまもり本部バージョンの舞台セットを作り、衣装をそろえました。

いよいよ本番。

エイ!ヤー!トウー!

1~5歳の園児約60名の前に、スタッフが扮するドングリマンが登場すると、会場に起こる子どもたちの笑い声。

ドングリマン:「ドングリ、ドッサリコー!森がスクスクー!みんなニコニコー!」(おまじない)
子ども:「ドングリの木はどのように大きくなるの?」

後の質問タイムでは、子どもたちからドングリの木についての質問が続々と出ました。

ドングリを食べる動物クイズでは、動物たちだけでなく、人間もドングリを食べられることに、みんなびっくりした様子でした。

お話のあと、ドングリマンが持ってきたチェーンソー(実物)を持ってみようと順番にならぶ子どもたち。こんな重たいチェーンソーを持って木を伐るんだよ。山に木を植えるのも、山の木を伐るのも、体力のいる大変な作業です。

ドングリの木がいっぱいの自然の森が、すべての生き物にとって、とても大切。でも山を自然の森に戻すのは、とても大変。そのことが、この時間を通じて、子どもたちに少しでも伝わっていればいいな。そう願いながら、子どもたちに元気をもらって帰ってきました。

兵庫県が強行に進めているシカ肉学校給食に疑問

害獣有効活用  児童ら「おいしい」

有害鳥獣として捕獲された鹿を有効活用しようと、宍粟市一宮、千種両町の10小中学校の学校給食で16日、鹿肉を使った「ジビエ料理」が出された。17、23日には山崎、波賀両町の小中学校でも提供される。 (2012年2月17日読売新聞より)

<熊森が指摘する問題点>私たちが何を食べて生きていくのかは、大変デリケートな問題です。これまで日本人が食べてこなかったシカを学校給食に出すということは、シカを食べたくない児童に選択権を与えないことになります。シカを食べることに抵抗感を持つ児童にとっては、シカが給食に出されることは、シカ食を強要されたも同然で、人権問題です。メディアが何の疑問も持たずに、このような記事を載せる軽さに、日本の報道の危うさを感じます。おいしい、栄養がある、ジビエという横文字がかっこいい・・・なら、何を食べてもいいのかということになります。裏で誰かがこのような食文化づくりを進めているのです。

戦後、アメリカは、アメリカの牛肉や農産物を日本が輸入するように仕向けるため、新しい栄養学や肉食の勧めなど、すさまじいプロパガンダを展開しました。その結果、魚食だった日本人が、どんどん肉食に変わっていったのです。

本来、日本文化は、仏教の殺生禁止の教えを強く受けています。このことによって、クマを初めとする大型野生動物の棲む豊かな森が残され、今日の繁栄があるのです。

日本人が大量に肉食することで、世界の森の消えていくスピードが速まっています。生き物へのやさしさも、どんどん失われていっています。健康面でも肉食過多の弊害が叫ばれています。

こんな中で、誰がどのような意図で、シカ肉食を進めているのか。シカは豊かな自然界を作ってきた生き物です。元々、害獣なんかではありません。この問題について、もっと、慎重な議論が必要です。

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