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2012-03-01

昨年の3・11震度6地震で壊れた原発5つ

最近、原発利権まみれの人たちが組んで、原発再稼働の動きを起こそうと躍起だということです。信じられません。福島で何が起きたか、何が起きているのかご存知ないのではないでしょうか。

ちなみに、中部大学教授武田邦彦氏の「もう騙されない!身近な科学50のウソ」によると、昨年の3・11で爆発した原発は、福島第1原発だけでしたが、壊れた原発は、福島第2原発、青森県の東通原発、宮城県の女川原発、茨城県の東海第2原発の計4つだったそうです。日本の原発は、震度6で壊れるのだそうです。そして、震度6の地震は、日本ではおおよそ年1回のペースで起きているのだそうです。ゾッとします。

2007年の震度6中越沖地震では、新潟県の柏崎刈羽原発が壊れ、火災が発生し、原子炉の内部も壊れ、およそ3億ベクレルの放射線が漏れる大事故となったそうです。

近畿に住む者は、福井県の原発が心配です。事故って、琵琶湖の水が放射能汚染され飲めなくなったら、1400万人が引っ越さねばなりません。この危険性は、小学生でもわかるはずです。伝えないマスメディアの罪は本当に重い。

2月下旬、渾身の会長講演続く

2月22日(水)新潟県地域振興局農業関係職員研修会

新潟で訪れたこの町は、積雪3メートルでした。クマ駆除が多い新潟県庁の職員のみなさんに、熊森が受け入れられるかどうか少し心配でしたが、例によってまったくぶれたり媚びたりせず、思う通り熊森の考えていることをそのまま2時間話させていただきました。反発されるかなとも思いましたが、みなさん熱心に聞いてくださり感激でした。

とても感動した。次は中学校で講演してほしいというお話もいただきました。

1泊して、何人かの地元くまもり会員の方々にお会いしました。いずれも素晴らしい方たちで、こんな方たちが会員になってくださっていたのだと思うと、会長として誇らしさでいっぱいになりました。会報でご紹介したいです。

2月24日(金)大阪の倫理法人会主催 夜の講演会

全国で65000社が加入しているという倫理法人会。当協会は2008年に、地球倫理推進賞という賞をいただいています。しかし、法人会員のみなさんは、日本熊森協会がなにをしている会かご存じなかったようで、講演を聞いて、「初めて知った。熊森のしようとしていることに心から賛同だ。全国の倫理法人会を回ったら、みんな会員になると思います。めざす所は同じです」という感動の声が、いっぱい上がりました。ふだんから、国民の9割は熊森と同じ感覚をもっているという感触を得ていたので、改めて、やっぱりわかってもらえる、もっともっと話して歩かなければと元気づけられました。

2月25日(土)北陸地方私立学校の教員と父母の研修会

新潟、富山、石川、福井の私立学校の先生方と一部父母も参加されたホテルでの研修会で2時間講演をさせていただきました。

この日も、主催者側が、何を語ってもいいと言って下さったので、本当に語りたいことをそのまま話させていただきました。みなさん、クマ生息県の方たちなので、熊森への反発も少し心配しましたが、ここでも、2004年の北陸でのドングリ運びのことから始まって、ありのままを話させていただきました。

自分たちは山から出て来た動物ばかり見ていて山を見ていなかったと、大変な反響でした。熊森というのは、ドングリを運んだ生態系を攪乱させる変な団体という一方的なマスコミ報道しか頭になかった先生方も、実態はそうだったのかと話を聞いて深く理解して下さいました。生物の先生たちがわかって下さったのは、特に心強かったです。

無責任なマスコミや悪意あるネットでの一方的な書き込みによって、熊森の誤ったイメージが作りあげられていく。何が真実か分からなくなる。本当に怖い時代だと思います。会って話し込む。この重要性を再認識しました。

1泊した夜の懇親会で、新潟の教師や父母の皆さんが多く集まってくださり、新潟に支部を作ろうという話で盛り上がりました。最近、新潟の行政に連続して呼んで頂いています。今年、本当に新潟に支部が出来るかもしれないとうれしくなってきました。

北陸からの帰り、石川県支部長宅を訪れていろいろと話し込み、帰宅しました。(森山)

兵庫県は2/15 の野生動物保護管理協議会で、クマの推定生息数を下方修正

研究者や調査業者の利権要請を受けて導入したワイルドライフマネジメント(1999年環境庁)を実施するために、なんとかクマの生息数を推定しようという試みが、多額の税金を使ってクマに耐えがたい負担をかけながら、各府県の行政によって実施されています。しかし、群れをつくるサルなどとちがって、ひとりひっそりと森の奥に隠れて暮らしている孤独で臆病な、しかも長距離を移動するクマの生息数を推定することは至難の業です。(クマを痛めつけるだけで、正確な推定数算出は不可能でしょう)

国民にはさっぱりわからないような複雑な数式を作成し、コンピューターを長時間使い、研究者が出した兵庫県のツキノワグマの推定生息数は、ついこの間まで649頭で、90%信頼限界では313頭~1651頭とされていました。年平均増加率は30%(シカより多い!)とされていました。熊森協会は、クマの痕跡を求めて奥山を歩き続けている感触から、「ありえない。奥山生息地が大荒廃して棲めなくなっているのに、クマがそんなに激増するわけがない」として、反論し続けてきました。

2月25日に開かれた兵庫県野生動物保護管理協議会(当協会森山会長は一委員として、「野生鳥獣の生命も尊重されるべきだ。生息地の復元が実質なされていないので、殺すことばかりでなく、奥山生息地を早急に復元してやるべきだ」と毎回必死に訴え続けていますが、この協議会では一人異質の意見として、常に却下され続けています)では、クマの推定生息数は506頭、90%信頼限界は300頭~751頭と下方修正されました。年平均増加率も11.5%に大幅に下方修正されました。また、どういうわけか、平成6年までさかのぼって、これまで発表されていた生息推定数を上方修正してありました。(以下グラフ)

行政という所は、いったん発表したことは、メンツにかけてかたくなに変えない所です。そういう意味では、今回、兵庫県が大幅に修正したことは、評価できます。しかし、裏を返せば、それだけどうにでもなり、クマの生息数は推定できないということでもあります。実際の数はどうなのか、こんなもの、誰にもわかりません。当協会は、国が導入した特定鳥獣保護管理政策(=科学的調査により、できるだけ正確な野生鳥獣生息数を出し、殺すことによって人間が適当と思う数まで低減させ、生息数を一定にする)そのものが、そもそも無茶なことだと考えています。

ちなみに、今回の兵庫県保護管理計画のパブコメ応募者は、407名で意見は1570件だったそうです。県としては、パブコメ内容を1件ずつ記せずに、こんな意見があったとまとめてHP上で発表するそうです。

ちなみに森山会長の意見で今回唯一採用されたのは、何度もえさを求めて人里に出てくるサルのことを、悪質なサルと表記されていたのを、言葉がひどすぎると指摘したところ、問題のあるサルと書き換えられていたことだけでした。本当に些末な事だけでした。

兵庫県は、生息推定数は修正したものの、クマに対する対応はこれまで通り、「有害罠にかかれば原則殺処分」を貫くということです。クマは、AランクからBランクに落とされたものの、兵庫県の絶滅危惧種であることには変わりはありません。絶滅危惧種を原則殺処分というのは、理解に苦しみます。

2/26 お誕生日おめでとう ツキノワグマの太郎と花子

クマたちのお誕生日はふつう2月ごろ。母熊は、冬ごもり中に巣穴で子供を産んで、おっぱいをあげながら育てます。母熊は冬ごもり中の6か月間飲まず食わずだと言うのに!なんという体力の不思議でしょうか。

本部スタッフたちが用意したお誕生日ケーキは、リンゴ、ヨーグルト、イチゴでできています。どれも、2頭の大好物なのです。

長野生まれの花子は、冬ごもり中。物音に気付いて「なあに」と超緩慢な動作で1回出てきましたが、また再び冬ごもり部屋の自分で作った藁穴の中にもどって、うつらうつら。22歳になりました。

和歌山県生まれの太郎は、冬眠しません。今日は、本部スタッフたちの愛情をずっとひとり占めでき、最高に幸せな日でした。写真はスタッフからお魚をもらう太郎君。23歳になりました。

故東山省三先生、天から見ておられますか。熊森は、先生にお約束した通り、太郎の世話にあれから7年、ずっと通い続けておりますよ。エサ代も会員達の力でずっと出しておりますよ。ご安心ください。

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