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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧
本部森再生チーム 11/4 兵庫県北部の積雪地帯・シカ生息地で、柿・栗大苗の植樹実験
これまで熊森本部は、兵庫県のクマ生息地である奥山に、実 のなる木の3年苗、高さ約1メートルを、1万本以上植樹し てきました。これによって、当時、まだシカが入っていなか った町では、簡単に森が復元していきました。 しかし、そのうち、クマ生息地全域にシカが広がりだし、植樹 してもすぐさまシカに苗木を食べられてしまうようになりまし た。 仕方なくシカよけガードを苗木に付けると、当協会の植樹は 奥山積雪地帯の急斜面での植樹であるため、春先の雪解け時に、 斜面の雪がずり落ちて来て、苗木をガードごとなぎたおして いきます。毎年の苗木起こしが大変でした。しかも、苗木に ガードをかけると、苗木が不自然な樹形に成長するため、倒 れやすくなります。 そのため最近は、植樹よりも人工林の7割強度間伐による自 然再生の方に舵を切り替えていました。 何とかシカや雪に負けない植樹方法はないものか…。 熊森調査研究部はこのたび、大苗の植樹を実験的に実施しま した。この苗は育苗実成1年、移植して1年、接木して1年の 3年生育苗で、細根量は3倍以上という特別な苗です。 丈、太さも充分あるので、生育の均一性と生育の早さは抜 群で、従来の苗よりも勝るというもの。苗木の高さは1.8㍍以上 あり、頂芽はシカに食べられません。 丸太杭でしっかり支柱(鳥居型)をして、雪倒れしにくいように しました。庭木としてなら間違いなく育つのでしょうが、奥山の 斜面に植えっぱなしにしますので、うまく育つかどうかはまだ わかりません。来年の5月のゴールデンウィーク前後には結果 を報告できると思います。もしうまく活着すれば、平成のクマ 止め林造りとして、また、 動物の棲める森復元とし て、大苗を大々的に植え ていきたいと思います。
11/07 八幡平クマ牧場からツキノワグマ3頭を阿仁熊牧場に移送
以下、北海道新聞記事

女性従業員2人が4月、ヒグマに襲われ死亡した秋田県鹿角市の秋田八幡平クマ牧場(閉鎖)のツキノワグマ3頭が7日、北秋田市の所有する阿仁熊牧場(冬季閉園中)に移された。
阿仁熊牧場は、施設の改修など県の支援を得ながら、秋田八幡平クマ牧場に残る24頭も受け入れる方針。8日には別のツキノワグマ3頭を移す。残るヒグマ21頭は、改修が終わる来春以降の移送となる。
この日、トラックでクマを運んだ秋田八幡平クマ牧場の長崎貞之進元経営者(68)は「県などの支援には感謝している。クマの引取先が決まり、安心した」と話した。
くまもりから
秋田八幡平クマ牧場の長崎貞之進元経営者から、「これまで日本熊森協会には、本当にお世話になっています。まだまだこれからもお世話にならねばなりません。本当に感謝しています」というコメントが届いています。
残されたクマたちの生存を支えるために、飼育員の方は秋田県が派遣して下さっています。現在、それ以外の様々な日々の経費は、どこにも出所がないということで、みなさんにご寄附いただいた「八幡平クマ牧場クマ基金」が使われています。今回の輸送車や輸送経費は、日本熊森協会が集めさせていただいた「八幡平クマ牧場クマ基金」から全額負担させていただきました。ご寄附にご協力頂いたみなさんに、改めてお礼申し上げます。会計報告はいずれネットでまとめて行います。
自然農塾 秋晴れに恵まれて
2012/10/21 快晴の中、待ちに待った稲刈りの日です。
まずはみんなで出来具合を観察するために、田んぼの周りを一周します。
今回実験的に耕したところも、三本苗で植えたところも、同じように分けつの少ないコシヒカリです。
川口由一さんにおたずねすると「自然農には30~40年前までの品種が良いですよ」とのことでした。今のコシヒカリは、きっと現代の慣行農法にあった品種に改変されてしまっているのでしょう。
大豆は豊作です。たくさん収穫出来たので16名の参加者全員にどっさりお土産としてお持ち帰りいただきました。サヤが黒くなったのは干して大豆に。あとは枝豆として頂きましたが、甘くて大変おいしかったです。
しっかり実った黒米、 美しさに見とれます。
これまた立派に花の咲いてるミゾソバです。ここはもともと冬期も灌水していた所で、先月(下の写真)までは黒米が一番良く育っていました。けれども1ヶ月近く来ない間に、お水が大好きなミゾソバが勝ってしまいました。
1ヶ月前の黒米とミゾソバ。みんなでミゾソバをきれいにひっくり返したのに。
ただ今 稲刈中! 稲木に架けて天日干しします。
すばらしい秋晴れの中、無事に収穫できました。 11月の4日には脱穀をします。
それまで、晴天の日がたくさんありますように。(H)
群馬県支部がクマの保護を求めて大澤正明知事に申し入れ
森林環境部長と自然環境課に申し入れ (左側熊森群馬 ・ 右側 県庁担当者)
群馬県では、9月末現在、245頭ものクマが捕殺されており、放獣はわずかしか行われていません。危機感でいっぱいになった熊森群馬県支部は、県会議員らとともに、10月2日、群馬県庁森林環境部長らを訪れ、以下の申し入れを行いました。県知事からの返答を、今月までにいただくことになっています。
知事への申し入れの内容
(財)日本熊森協会群馬県支部
1.「ツキノワグマ」を無暗に殺害することを止め、直ちに絶滅危惧種に指定し、保護体制を確立して下さい。
知事は知事選挙の時に、生物多様性維持の重要性を述べておられました。この考えを実現すべく、森林のアンブレラ種である「ツキノワグマ」を有害獣としての殺害は直ちに停止し、必ず放獣、保護を図ると共に、絶滅危惧種指定を行って下さい。
2.生物多様性の大切さを県民に周知する広報を行って下さい。
「ツキノワグマ」をはじめとする動物達が出没する地域を始め県民に、生物多様性維持の大切さ、動物達、特に「ツキノワグマ」の習性や共存の重要性を広報して下さい。クマは子供たちのアイドルです。恐怖心のみを与える各種報道は行わないようにして下さい。
3.人里離れた奥山に、動物達の餌を届けて下さい。
今年のブナは大凶作です。動物達の餌となる「どんぐり」は長年の降り続く酸性の雨による土壌の酸性化で実のなる樹木は衰退を続け、また今年の少雨と酷暑により完熟する前に実が落下し、「ツキノワグマ」等は餌を求め里に出没しています。人里離れた奥山に動物達が帰れるように、奥山に餌を届けるよう地域を指導して下さい。餌のなる木を伐採する指導は即時止めて下さい。
4.動物達が安心して生存できる場所・領域確保のため、実のなる木々の植林を進めて下さい。
奥山は本来動物達の棲家です。奥山に各種道路や、ゴルフ場をはじめとする観光遊戯施設を建設し、動物達の棲家、生存領域を分断・破壊してきました。動物達が安心して生存する場所を確保することは真に人間側の責任です。夏、秋の里への出没増加は奥山の食物資源量の不足によるものであり、その解決のために、動物達の餌となる実を結実する多様な木々を奥山に植樹する体制を県民と共に図って下さい。
5.広葉樹林の保全再生と人工林・竹林の適切な間伐を行う政策を強力に実施して下さい。
県内の森林では松に限らずあらゆる樹木が衰退し倒木も目立ち始め、又人工林の多くは放置され、昼なお暗い状況にあります。間伐を適切に行えば、下草が生茂り昆虫の棲家になります。森林の保全再生を図れば、動物達の生存場所が確保され農林業被害が軽減されるばかりか、あらゆる生物の命の水源の確保に貢献し、山崩れ等の災害防止に効果があります。放置された竹林を間伐したり、人工林の間伐材等を「炭化」し、森の再生に利用して下さい。
6.登山者、観光客には動物達による人身被害を防止するため、適切な指導を行って下さい。
以上申し入れを行います。是非善処方をお願い申し上げます。
首長の決断でここまで変わる・・・ 祝 愛知県クマ放獣続く
今も、北海道や東北を中心に、山から出て来たクマを安易に捕殺してしまう、駆除暴走が止まりません。
今年度、9月末までに殺されたクマは、届け出があっただけでも、ヒグマ416頭、ツキノワグマ1873頭にものぼります。そんな中でも、何とか殺さずに守ろうとふんばってくださっている府県もいくつかあります。そんな中の一つが、愛知県です。
愛知県は、2010年度、誤捕獲も含めて、野生グマ9頭全て殺処分または遠方地への飼育譲渡であったため、熊森本部と愛知県会員らが、2011年度、2回(30分×2)大村知事に面談させていただきました。何とか残り少ない愛知県のクマを殺さないように、どうしても出て来て困る時は、捕獲して、居てもいい所に放獣して下さるようにお願いしました。大村知事は、当協会の主張を深くご理解くださり、人間は動物に対してやさしくあるべきだと、クマに対する愛知県の方針を180度転換することを約束して下さいました。
写真上 大村知事に訴える森山会長
写真下 大村知事にクマ保護を訴える要望書を手渡す熊森本部・愛知県会員ら
愛知県内での去年のクマ捕獲はゼロでしたが、今年は3頭の捕獲がありました。しかし、いずれも、殺さずに県内に放獣して下さっています。知事や市町村長の決断で、一気にクマ保護体制に転換できた例は、これまでも他にありました。熊森は今後も、トップと地元住民の両方に会い続けていきます。約束を守ってくださった愛知県大村知事さんに感謝します。
<兵庫県>山のドングリの実り調査(峰山高原・砥峰高原・上山高原・河合谷高原)-並作以上と感じました
私たちの今年の調査では、氷ノ山のミズナラや但東町のコナラはほとんど実りがなく、今年は2010年ほどではないにしても、山の実りがかなり乏しいのではないかと心配しておりました。
しかし、今年の兵庫県の豊凶調査結果によりますとブナ大凶作、コナラ豊作、ミズナラ豊作ということで、3種合計で豊作と発表されておりました。
ブナ大凶作は私たちも確認しましたが、ミズナラやコナラに関しましてはとても豊作とは言い難い状況でしたので、県が調査しているミズナラ14ヶ所を教えていただき、そのうちいくつかの地域で豊凶調査をしてきました。
2010.10.7-8<峰山高原、砥峰高原>
最初はやはり実がついていないなぁと思いました。しかし。。。
豊作とは言えないまでも、並作くらいについている木は、確かにいくつかありました。
2010.10.19-20<上山高原、河合谷高原>
上山高原や河合谷高原では、実りがはっきり確認できました。峰山高原よりも実りが多いと感じました。
8割方のミズナラの木で多くの実りを確認できました。
今回ミズナラのみ調査しましたが、木1本1本で個体差があり、同じ木でも枝によって実がたくさんついている枝と全くついていない枝があるので、少し見ただけでは豊凶が分からないと感じました。高い木はどうしても下から見上げることになるのですが、下から見ると葉っぱが邪魔で実が見えません。県が調査している場所はある程度、横や上から木を見ることができる場所が多かったように思います。
いずれにせよこの地域のドングリの実りが多いことは、この地域の野生動物にとっては良いことです。しかし、私たちの別の調査では、せっかくの実りなのに、クマが食べにきた形跡がまったくなく、クマの痕跡が見あたりません。一方、集落の方でも、最近はクマの目撃がずいぶん減ったという報告があります。
今年の兵庫県は、ブナやミズキの実りはゼロですが、コナラ、ミズナラ、クリなどの実りは、場所によってはそれなりにあり、2010年のような、山に何もないという大凶作ではないことがわかってきました。今、奥山に行けば、ドングリが実っているところもあるのに、そこに、クマは来ていない。たくさん食べ物があるのに、いったい今、クマはどこにいるのでしょうか。
冬ごもりのための食いだめは、きちんとできているのでしょうか?それとも、兵庫県には、もうクマがあまり残っていないのでしょうか。連日一生懸命調べているのですが、自然界のことはなかなかわかりません。
●行政のみなさんにお願いです。大凶作年にクマを奥山放獣しても、すぐに出て来てしまいますが、今年は、実りのある奥山に放獣したら、出て来ないと思います。捕獲されたクマは殺さずに、奥山放獣してやってください。奥山放獣ができる年です。
10/19 中山間地に住む支部長から・・・熊森高知が出しているメルマガです
日本熊森協会 高知県支部メールマガジン
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2012年10月19日(金)発行
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こんにちは。熊森高知です。
日本熊森協会 http://kumamori.org/ の高知県支部です。
高知県支部の所在地、すなわち支部長をやっている私が住んでいるのは、
長岡郡本山町といいまして、いわゆる中山間地域というやつです。
棚田が連なる、まぁ大多数の人が思い浮かべるような、
典型的な山の農村という感じのところです。
で、そんな農村にはこの季節になると、イノシシがよく出てきます。
収穫期を迎えた米を食べにやってくるんですね。
我ら農民側も、手をこまねいているだけではなく、
罠をかけたり、電気柵を張ったりと、いろいろやるんですが、
あまり被害は防げないというのが実情です。
さて、では昔(数十年前)からこんなにイノシシの被害が
すごかったのかというと、どうもそうでもないんですね。
イノシシやらサルやらシカが畑を荒らすというのは、
あるにはあったけれども、今ほどじゃなかった、
と、このへんの爺様たちは申しております。
じゃあ、なんで最近(といっても数十年単位の最近)になって
動物の被害が出てくるようになったかというと、
毎度のことながら、植林が原因だと思います。
イノシシやサルやシカやクマ(このへんにはいないけど)は、
何を食べているかというと、木の実や昆虫や、ミミズやカエル、
ひとくくりにして言えば「森の恵み」ってやつです。
ほったらかしにした、人間の手が入らない森というのは、
こういう食材にあふれています。
ですから、そういう森に住む動物っていうのは、
わざわざ人間のテリトリー(農村など)には出てこない。
よく「畑の作物の味を覚えたから荒らすようになった」という
説明もなされますが、それだったら昔から動物が
里に出て来なくては辻褄が合いません。
植林されたスギやヒノキの林、それも手入れのされていない、
放置された人工林の中を歩いてみると、
地面まで光が届かず、下草も生えていません。
中には、雨で土が流れてしまって、岩がちに
なってしまっているところもあります。
そういうところでは、動物の食糧となるようなものもなく、
飢えたイノシシとかシカなどの動物は、
危険をおかして人里に出てくるわけです。
「動物が可哀想」という理由でも、「田畑を守りたい」と
いう理由でも、どちらでも結論は、植林を減らして、
動物のテリトリーを増やしてやるべきだと思います。
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【活動内容】
山の散策・薪づくり体験・田んぼレンタルなど、
山里でできる活動を行っています。
やってみたい方は、このメルマガに返信してください。
場所は高知道大豊ICから30分ほどのところです。
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発行者:日本熊森協会高知県支部
サイト http://kumamorikochi.blog65.fc2.com/(熊森高知で検索して下さい)
10/14 楽しかった境内の自然観察・・・神戸東部会員のつどい
今回は、大きな神社の境内が集合場所です。エノキの大木には、実がいっぱいついいていました。この実は、鳥たちの大好物ですが、人間が食べても甘みがあり、おいしいものです。ヒヨドリがあちこちで鳴いていました。
小さい子供さんのいる方やご家族の介護をされている方など、これまで当協会の奥山での活動に参加されたことのない方たちもご出席くださいました。自然観察を指導してくださる研究者や本部スタッフを合わせて24名が参加。
この神社に、当協会スタッフが前もって観察会のお願いを申し出たところ、神社の方が、たまたま当協会森山会長の2008年のNHKラジオ深夜便を聞かれており、日本熊森協会の名を見てすぐに思い出され、すばらしい活動だと大絶賛。ふだん人が入れないようになっている境内の奥を、観察会の場として特別に提供してくださいました。
この場所は、常緑の植物が、高木、亜高木、低木、下草と生い茂っており、一見、熱帯のジャングルのようです。しかし、熱帯と違う所は、足元の落ち葉の多さです。熱帯雨林では、落ち葉はすぐに分解されて、絶えず植物に養分が提供されます。しかし、ここでは、落ち葉の分解が遅いようです。人間がいないときは、神戸の町も、大地はこのような森に覆われていたのだと思うと、目の前に当時のようすが浮かんでくるようでした。
研究者の先生によると、ここに生えているほとんどの植物は、鳥が種を運んで増えるものばかりだそうです。鳥たちの好きな実がたくさん実るので、鳥たちが集まって来る場所になっていました。私たちは本部スタッフは、最近の奥山から獣や鳥や昆虫が消えて、沈黙の森になっているのを何度も観察していますから、なんだかこんな町なかに、虫や鳥がいっぱいの場所があることに不思議な思いでした。
足元にたくさん生えている背丈の低い草は、藤原定家の名をとったテイカカヅラです。大木の下のテイカカヅラは、大木をよじ登って、高い所まで登っていました。このつる草は、6月にジャスミンに似た芳香の白い花をたくさん咲かせます。その頃のこの場所を想像すると、夢のようにきれいです。
クスノキや、南国を思わせるシュロノキもたくさん生えていました。こちらは、樟脳やタワシを利用するために、人間が植えたもののようです。
この神社のすぐ近くにお住いの会員のMさんは、会社員の傍ら、昆虫の勉強を研究者顔負けにされておられます。この神社で採集したハチの標本を持ってきてくださいました。奥山ではハチが消えているというのに、ここにはこんなにもいたのかと、みんなびっくりしました。ゴキブリに卵を産み付けゴキブリを殺してしまうハチがいて、そのハチを殺すものがいて・・・話を聞いていると、いろんな生き物がみんなつながって、ここの生態系が構成されているのがわかってきます。ここでも、要らない生物は何一つありません。全てが豊かな自然を構成する重要な要素であり、どれかの種だけが増え過ぎないように、バランスを保つ絶妙のしくみが自然界には備わっていることがわかります。
見上げるような大木があって、あまりに大きくて上部が見えません。この地方の潜在植生であるアラカシのドングリの木でした。枯れかけの枝の写真を撮ることが出来ました。小さなドングリです。
神社の境内で、どこまで自然の勉強ができるのか、少し不安でしたが、とてもいい勉強会になったと思います。参加者のみなさんも、楽しかったと全員が喜んでくださいました。人間という動物は、自然と親しむことに、こんなに喜びを感じる動物だったのかと、改めて再認識しました。機会があれば、私たちが取り組んでいる落葉広葉樹をベースとする奥山生態系の勉強にも、ご参加ください。
観察会が終わってから、近くの集会所に場所を移し、会長の話を聞いたり自己紹介して思いを語り合ったりしました。
会員同士仲良くなって、自然を守る仲間をどんどん増やしていってほしいです。参加して下さったみなさん、どうもありがとうございました。
ウィキペディア(Wikipedia)とは、何か。これが、ウィキペディア日本熊森協会ページの実態です。■膨大な記述のほとんどが、一度の取材にも来ず、当協会のドングリ運びに感情的に反対する、ひとりの匿名者による個人的見解や事実誤認記述のとなっている
今、人々が、手軽に辞書代わりに使うのが、ネット上の辞書ウィキペディア(Wikipedia)だと思います。ウィキペディアの記述が、どのようになされているか、みなさんは、実態をご存知でしょうか。
ウィキペディアの仕組みは、ある項目に対して、いろんな人たちが匿名によって情報を付け加え続けていき、より詳しいものにしていくという、素晴らしい発想の元にあみだされたツールです。しかし、書き込みを行う匿名者が、公正で責任を持って書き込むという前提があって、初めて価値を持つものなのです。
残念ながら、実際の人間社会は、誤解やねたみ、一方的な思い込みや、欲しい地位を得られなかったことに対する勝手な復讐心等によって相手を陥れようとする人間が渦巻いています。その人たちが、ネットに長けて、時間を十分有している人たちだった場合、匿名性をいいことに、最低限の調査すらせず、いくらでもネット上に自分勝手な書き込みを続けることが可能です。
ウィキペディアのしくみ上、書かれた記述が、捏造歪曲されたものや、事実を確認もせず書かれた無責任なものであっても、書かれた側には訴えていくところが明記されていないため、書かれるのを止めさせることができません。間違いを書かれたけれど泣き寝入りするしかないという、書かれた側にとって非常に不公平な場となっています。これは、人権侵害の最たるものではないでしょうか。当協会も、何年も、泣き寝入りを続けています。
久しぶりに、今日、ウィキペディアで、「日本熊森協会」と、検索を入れてみました。まず出て来るのが以下の記述です。(2012年10月17日現在)
日本熊森協会
「一般財団法人日本熊森協会(にほんくまもりきょうかい)は、奥山の生態系保全を目的とする自然保護団体である。本部は兵庫県西宮市分銅町に所在する。英文名称は”Japan Bear & Forest Society”(JBFS)である。
A 自らを完全民間[1]の実践自然保護団体と称している。
B クマの保護団体ではない[2][3]。
C 活動内容から自らの主張とは異なり動物愛護団体と見なされている[4]。」
(熊森から)
A. せっかくの出だしなのに、怪しげな団体のように書かれている。
B. 当協会は、クマだけ守っているわけではないが、クマの保護にどこよりも力を入れている。よって、このような記述は、誤解を生む。
C . 秋田県の毎日新聞が間違って1度誤記したのをいいことに、これを使って、熊森を動物愛護団体に貶めようとしたのであろう。(しかし、私たちは、動物愛護団体に大いなる敬意を持っているので、私たちにとっては、熊森を貶められたことにはならない)
ただ、私たちは、野生鳥獣たちと共存する文明を取り戻さないと、人類が自然破壊に歯止めがかけられなくなり、早晩滅びるとして、クマをシンボルに、現代の人間中心主義・物質中心主義文明を全生物と共存する持続可能文明へと方向転換させるべく、会を設立したので、熊森を動物愛護だけの団体におしこめるのは、事実誤認である。
結局、この文を書き込んだ者は、毎日新聞の記事を脚注に持ち出して客観的な記述を装ってはいるが、熊森を動物愛護団体と低く?小さく?見せてやろうとする自らの主観を、読者に押し付けようとしただけに過ぎない。
このウィキペディアのページトップの履歴表示をクリックすると、このページの書き込みは今日現在まで、「幹間臼」と名乗るハンドルネームを持った者が、ほとんど一人で長年、悪意ある書き込みを続けているのがわかる。上記記述以下は、読むのも疲れる程膨大な(14121字)、当協会についての自分勝手な解釈記述や、当協会に批判的な他人の記述だけを探し出し、一方的に選んで並べている。
「幹間臼」と名乗る者は、膨大な脚注を付けて、巧みに、客観的に記述しているふりをしているが、私たちは彼から訪問を受けたり、取材されたことは一度も無いのである。取材もしたことがない会の活動について、自分の主観だけで、熊森を知った時にまず多くの人々が最初に好意を持って開いてみるであろうウィキペディアの当協会ページを執筆する資格など、ないと言ってよい。
しかも、この「幹間臼」なる人物は、なぜか当協会の中心的かつ恒常的な活動では全くない「ドングリ運び」について、異常なまでに執着を示し、膨大な記述のほとんどを、何一つ自分で不都合な事実を検証したわけでもないのに、ドングリ運び批判で終始させているのである。このようなページが、読者に正しい日本熊森協会の姿を伝えられないのは明らかである。
当協会は、以前、ウィキペディアの中の間違っている記述をいくつか修正したことがあるが、匿名者にすぐ元に戻されてしまった。2011年11月25日、このページの余りのひどさにスタッフの若い女性が実名で、事実でない部分などの削除を試みたのである。「幹間臼」氏は、どこかに記述文をコピーしていたのだろうか、ただちに元に戻されてしまった。結局、削除→復元のイタチごっこで、私たちのように忙しくしている者は、時間が十分有り余っている者には勝てないのである。現在、「幹間臼」氏の一方的な個人的記述文だけが、まるで熊森に対する社会からの客観的評価であるかのように、ウィキペディアに掲載されている。
私たちは、連日、活動に手がいっぱいで、毎日必死であり、「幹間臼」を名乗る者らが書きこんだページをチェックしたり、負けじと反論し続けるなどの暇はない。本気で社会奉仕活動をしている人は、みんな私たちと同じだろう。それをいいことに、暇を弄んで、愉快犯的なネット上での記述を入れるのは、やめていただきたい。「幹間臼」氏らが、当協会の活動をどう評価するかは自由である。しかし、多くの純真な一般国民が、信頼できる情報源として信じて検索して読むウィキペディアに対して、これ以上悪意ある無責任な書き込み続けるのなら、氏名連絡先を明らかにするべきだろう。匿名では、私たちは訴えることすらできない。この何年間か、当協会が受けて来た信用喪失などの甚大なる被害を、どう償ってくれるのか。
● 国民のみなさんは、ウィキペディアページの記述実態を知って、価値観の分かれる項目に対しては、信じすぎないようにお願いしたい。
● ウィキペディアページの管理者は、連絡先を公表し、真実でないことを書かれて困っている者の救済措置を講じてほしい。
(最後に)
ウィキペディアページだけではなく、ネット上のブログなども含めて、匿名をいいことにあまりにも自分勝手な捏造記述が多すぎる。何が真実で何が捏造か、言葉巧みに書かれたら、第三者には分からなくなってしまう。その結果、善が悪になり、悪が善になって、私たちの社会が無茶苦茶に混乱してきている。
ネットの匿名性が、それなりに自制心があった人々を、無責任にし、堕落させていっているように思える。許されるべき特例として匿名が審査会で認められたもの以外は、原則、出所のわからない無責任記述は世に出せないようにし、捏造記述には厳しい罰則を設けるなどの規制をしいていかないと、人類社会がダメになってしまうと思う。
当協会には、弁護士会員が結構おられる。何人かに相談してみたものの、今の法律では、原則として、間違ったことを書かれた者が泣き寝入りするしかないようだ。こんな馬鹿げたことはない。ますます国民が、何が真実かわからなくなっていく。
ちなみに、2010年に当協会が立ち上げた日本奥山保全・復元学会(現、日本奥山学会)のウィキペディアページに、3.11以降、当協会の信用を失墜させるようなことを書き込み続けているのも、「幹間臼」である。
有害駆除されたヒグマの肉が、ペットフード会社におろされている
北海道のある町の担当者に、有害駆除されたヒグマの大きな体は、あとどのように処理されているのか、電話でたずねてみました。
一部は研究用に試料として行政が取り、次に、ハンターが欲しいものを取り、残された体は、ペットフード会社に払い下げているということです。
兵庫県では、駆除したクマの体は研究に利用した後、以前は冷凍保存していたが、最近は焼却処分にしているということです。シカやイノシシに関しては、ペットフード会社が何社も入り込んでおり、ペットフードになっているということです。
ある県の人からの内部告発では、そこの町では、クマの有害駆除個体は焼却処分されていますと行政によってうたわれていますが、実際は、クマノイなどを売って、猟友会の支部の資金源にしているということです。行政の人たちは、猟友会の支部長からの接待を繰り返し受けているということです。実際ここでは、熊森の支部員たちが、たまたま山に入って調査中に、焼却処分していないことを目撃して、本部に報告してきています。この町では、警察も、新聞記者たちも、ニコニコして駆除されたクマ肉を分けてもらっているところを、熊森支部員たちが目撃しており、どこに訴えればいいのか分かりません。