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2010-10-26

10月27日午前9時「クマを救え!緊急集会」ー 名古屋市白鳥公園くまもりブース前に集まろう ー

連日、全国でクマの大量捕殺が暴走しています。
国民は胸を痛めながらも、どうしていいのかわからずにいます。
これではいけない。
殺さない解決法があるのですから、勇気を出して、
みんなでNO!の声を上げようではありませんか。

くまもりとして、こんなことは初めてなのですが、
屋外集会を緊急に企画しました。道行く人たちに、
「森の動物たちに、緊急食料援助を!」と呼びかけます。

このままクマたちを見殺しにしておけない人は、
マスコミが取材して、日本中に私たちの声を伝えて
くださるように、各自、工夫してお集まり下さい。

集合:10月27日(水) 午前9:00 
場所:名古屋国際会議場南 堀川沿いに南下下さい
    COP10生物多様性交流フェア内くまもりブース前 
(愛知県名古屋市熱田区熱田西町 白鳥公園
地下鉄名城線「西高蔵」駅2番出口より 徒歩5分
   地下鉄名港線「日比野」駅1番出口より 徒歩5分)
   アクセス→http://www.cop10.jp/fair/access.html

10/25 あと4頭?愛知県のクマが、イノシシ罠に、また誤ってかかる 

残り推定6頭の愛知県のクマが、イノシシ檻に次々と誤ってかかっていきます。写真は6月7日に、人工林率81%の愛知県設楽町で、イノシシ檻に誤ってかかった愛知県のクマです。熊森は、誤捕獲ですから、規定どおり、その場ですぐに放獣してやってくれるように地元行政にお願いしました。現場は民家から1キロ離れたところで、放獣場所にぴったりの良いところです。しかし、設楽町の鳥獣担当者は、射殺を主張します。

熊森は、本部からの数名に愛知県会員らが加わって、現地に駆けつけ、数時間に及ぶ交渉を行いました。しかし、鳥獣担当者は、主張を変えません。一刻を争う命の問題です。私たちは環境省に訴えました。

環境省担当者の返答——–クマの駆除許可権限は、都道府県におろしてありますから、愛知県に言ってください。

愛知県担当者の返答——-クマの駆除許可権限は、市町村におろしてありますから、設楽町に言ってください。

設楽町担当者の返答——   何があっても町内での放獣は認めません。(個人的には、放獣してやりたいというやさしい気持ちがあっても、組織の一員としては、上部の指示には逆らえない。つぶれそうになるほど担当者は苦しまれていました)

わたしたちは、放獣場所を必死で探しました。

設楽町段戸裏谷原生林(国有林)の管理責任者の返答—ここは、子供達の森林学習の場でキャンプ場になっていますから、絶対にクマの放獣は認めません。

こうして、このクマはとうとう放獣してもらえませんでした。

日本は、野生鳥獣の保護体制など無きに等しい、信じられないような国です。国民は、まさか、こんな国とは思いもしていないでしょう。環境省があるから大丈夫。県庁の自然保護課が、きっと自然を守ってくれている。みんな、以前のわたしたちのように、善意の勘違いをしています。国民が守らなければ、クマ1頭だって守れない国なのです。

10月中旬、愛知県豊田市で、また、イノシシの箱檻にクマがかかり、即、射殺されました。

10月25日、愛知県豊田市で、また、イノシシの箱罠にクマがかかりました。熊森本部は、今度こそは自然界に戻してやろうと、朝から総力をあげて動きましたが、クマが暴れて檻が壊れる恐れがあるとして、射殺されました。檻が壊れたら壊れたでいいではないですか。熊森が弁償します。命の方が大切です。

ほとんどの国民は、動物たちの命を助けてやりたいのに、現実は次々と殺されていくだけなのです。これが、日本の実態です。これで、愛知県のクマ推定生息数は、あと3頭となりました。愛知県では、絶滅危惧種のクマをいまだに狩猟対象獣にしたままです。子どもたちが、この国の現状を知れば、あきれ果てることでしょう。

国も県も町も守らない。このままでは愛知県からクマが消える。県民の皆さんが声を上げる以外に、守れない。熊森は次回から、ある決意をしました。県民の皆さんにも、応援していただきたいと思っています。第一、イノシシですが、人間が、動物たちの棲めないスギだけの山にしておきながら、里に出てきたイノシシに対しての対応は殺すだけというのも、人間として、どう考えてもおかしいと思うのです。

後日談:このブログを読まれて、設楽町に電話された方に、担当者は、イノシシ罠への錯誤捕獲ではなく、クマの有害駆除だったと、事実ではないことを伝えたそうです。このようなごまかし手口は、本当にいけません。

追記:このクマは飼育を申し出た方にひきとられました。

10/25 くまもり緊急記者会見兵庫県庁記者クラブ

兵庫県は、日本熊森協会の本部がある県です。マスコミの協力を得て、なんとか、兵庫県から、くまもりが、クマ捕殺一辺倒で荒れ狂っている今の全国の行政、地元を、祖先が行ってきた本来のクマと共存する国にもどしていかねばならない。そうすることは、クマをはじめとする動物たちのためでもありますが、動物たちが造る豊かな森から清らかな水を得て暮らしている、わたしたち人間のためでもあるのです。

森山会長は、集まってくださった記者の皆さんに、必死で訴えました。

絶滅危惧種が連日殺されていくという大変なことが起きているのに、どうして兵庫県ではクマ問題が記事にならないのか。以前、クマが出たという記事は絶えず出ていたが、熊森が新聞を見ては現地に飛んでいくようになってから、記事が出なくなった。行政からの圧力があったのか。クマ問題は、日本に森が残せるかどうかの、とても大切な問題なので、ぜひ、書いてほしい。

他県のマスコミを見ていると、柿の木に登ってカキを食べているクマを撃ち殺したり、クマを追い掛け回したりするような残酷で刺激的な報道がほとんどだ。このようなものばかりだと、そのような対応が普通になっていく。日本人が狂ってしまう。マスコミの責任がとても大きい。こんな山の大凶作年でも、クマたちを殺すことなく、食料を提供して分かち合い、共存していこうと努力しているあたたかい集落が、日本中に兵庫県にもたくさんある。こちらこそ報道すべきだ。

兵庫県で36頭もクマが有害駆除されていた!

兵庫県で絶滅危惧種のクマが、今年一体何頭ぐらい殺されているのか。教えてもらおうと思って兵庫県庁に電話をしても、教えられませんと言われました。とにかく、行政というところは、自然保護団体や県民に情報を公開しないところです。当協会の会長は、兵庫県クマ保護管理検討会の検討委員を長年やっています。その会長が聞いても、教えてくれません。仕方なく、県会議員さんにお願いして、やっと10月中旬までの捕殺数を入手しました。

なんと、正式に発表されたものだけで、36頭!過去にありえない捕殺数です。作業中に1頭死んだそうですから、37頭殺されたことになります。地元の方が、最近、クマが車にはねられて、うちの町だけで4頭死んでいた。これまで1回もなかったことだと教えてくださいました。少なくとも、合計41頭のクマが、兵庫県から10月半ばまでに消えました。他の町での交通事故死も合わせたら、もっと消された数は多くなることでしょう。

ちなみに、36頭のクマ有害捕殺数が、どれだけ異常な数か。兵庫県の過去10年間のクマ年間有害駆除数を見てください。

平成12年——駆除数 15頭

平成13年——駆除数  4頭

平成14年——駆除数  7頭

平成15年——駆除数  2頭

平成16年——駆除数  7頭  自然林のありえない大凶作1回目   2004年

平成17年——駆除数  1頭

平成18年——駆除数  4頭  自然林のありえない大凶作2回目  2006年

平成19年——駆除数  3頭

平成20年——駆除数  3頭

平成21年——駆除数  2頭

平成22年——駆除数 36頭  自然林のありえない大凶作3回目  2010年
(10月中旬現在)

先日、熊森は兵庫県庁担当者に電話をして、「絶滅危惧種をこれ以上殺してもらっては困る。もう、捕殺上限数はとっくに過ぎている。捕殺を止めて、クマへの食料援助でクマ問題を解決すべきだ」と訴えました。しかし、行政の答えは、ハンで押したみたいに、「適切に判断して駆除していますので、問題はありません。今後も駆除を続けます」でした。日本一のクマ保護先進県の兵庫県ですら、これです。今年、行政に任せておいたら大変なことになると思います。2004年2006年の大凶作年を生き抜いたクマたちが、このままでは、今年殺されてしまいます。

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