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2011-09-03

10月15日 くまもり和歌山県支部結成に向けての会員の集い

地元の自然を守るためには、地元が立ち上がるしかない。
この度、和歌山県生石高原で保護飼育されている2頭のクマ 、太郎と花子のお世話に通い続けてくださっている和歌山県会員の方々のよびかけによって、支部立ち上げに向けた会員のつどいが持たれます。和歌山県会員の皆さん、まだ会員になっておられない和歌山県民の皆さん、どうぞ、ご都合をつけてお集まりください。

【支部結成に向けた くまもり和歌山県会員のつどい】

日時:2011年10月15日(土) 10:30~15:00
場所:和歌山県生石高原山頂近く 太郎と花子の獣舎前(生石高原天文台 和歌山県有田郡有田川町大字803 すぐそば)
※車がない方は、JR和歌山駅東口に9:00に来ていただければ会員車に同乗可。必ず、前もってご連絡ください。

~会員のつどい プログラム~
◎10:30~ 太郎と花子の獣舎清掃作業(汚れてもいい服装でご参加ください)
◎12:00~ 昼食 兼 支部結成にむけた会員のつどい 於:「山の家おいし」の上のあずまや
※森山まり子会長も出席されます
※お弁当・水筒をご持参ください。(つどい会場隣のレストハウスで購入可)

ご参加いただける方は、10月13日(木)までに、メールか電話で日本熊森協会本部までお申し込みください。

豊かな森を守り、森を造る野生動物達と共存したいと願う和歌山県民の皆さん、このたび和歌山県選出国会議員が、野生鳥獣の一方的な大量殺害法案を国会に出したことに胸を痛めておられる皆さん、日本国が人間だけが生き残ればいいという誤った人類滅亡の方向に進まないように、みんなで声を上げましょう。

ぜひ、10月15日(土)、秋の和歌山の山が一望のもとに見渡せる生石高原にご参集ください!

和歌山県 切目川ダム建設を止めたい一心の方々と、(祝)今本博健顧問先生誕生

和歌山県日高郡の豊かな自然を、何とか子や孫に残してやりたいと願う心やさしい地元グループの方々が、予定されている切目川ダムの建設は大自然破壊になるとして、10年以上も建設を見直してほしいと要望し続けてこられました。しかし、この度、和歌山県庁は国に対して、地元からの反対の声はないので、ダム建設を進めてほしいという答申を出したそうです!

切目川ダム建設を止めたい一心の地元グループの方が、熊森に相談を持ちかけて来られました。さっそく、8月27日、前からぜひお会いしたいと思っていたダム専門家の京都大学名誉教授の今本博健先生の所へ、和歌山県熊森会員や地元グループの方々といっしょに相談に行ってきました。以前、原子力村ならぬダム村におられた今本先生は、これまでたくさんのダムを造り続けてこられました。しかし、ダムは治水に役立たないどころか、弊害の大きさを考えるなら、造ってはいけないと思うようになられました。そして、ダム村を出られたのです。

予想通り、今本先生の全身からは、誠実さがあふれ出ておられました。わたしたちは先生から、ダム建設の膨大な利権を教わってあきれ果てました。地元有力者や政治家が、全国にダムを造ろうとするわけがよくわかりました。原発と全く同じ構造だと思いました。人間は欲に目がくらむと、嘘やごまかしが平気で言えるようになります。子や孫や他の生き物たちがどうなろうが、国土がどう荒れようが、お金儲けの方が大事になります。つまり、他者を愛することが出来なくなるのです。国を愛することもできなくなるのです。そして、全身から不誠実さがあふれる人になるのです。気づかぬは本人だけです。

しかし、ラッキーなことに、ほとんどの圧倒的多数の一般国民は、利権とは無縁に生きています。この大多数を占める国民が声をあげたら、今の日本では、ダム建設は止められるそうです。いろいろと先生から知恵を授かって、地元グループの方々も希望を胸に元気よく帰られました。

いつか会報に、今本先生のお話をまとめたいと思いますが、その前に、全会員と全国民に、先生のご著書をぜひ一度読んで頂きたいと思います。一言感想を言うなら、今本先生、よくぞこの本を書いてくださいました!です。

熊森にも、山崩れや砂防ダムなどについて、いろいろとアドバイスをいただきました。先生には今後もいろいろと教えていただきたいので、顧問をお願いしたところ、快く受けてくださいました!これで熊森はまたいっそう強くなれそうです。感謝でいっぱいの一日となりました。

『ダムが国を滅ぼす』

「週間SPA!」ダム取材班

扶桑社

合同出版 (愛蔵版) クマともりとひと 第2刷へ

1年前に出版された 森山まり子会長著 (愛蔵版) 「クマともりとひと」(合同出版)の第1刷3500冊が売れたため、急きょ第2刷の印刷が行われています。合同出版の担当者によると、1年間で3500冊売れるだろうとよんでいたので、予定通りだとのことです。(愛蔵版)には、森山会長による熊森の哲学や自然観が満載されています。次の1年も多くの人々に読んでいただきたいです。

 京北トラスト地の人工林部分の広葉樹林化に向けて合同調査

本部職員に林業経験者が加わったため、トラスト地の人工林部分の広葉樹林化を本部が指導できるようになりました。この度、8月28日、本部トラスト地担当者と京都府支部中心スタッフ数名で、京都 京北トラスト地を調査しました。


京北トラスト地16ヘクタールのうち、10ヘクタールはミズナラ、イヌブナ、ヤマグリなどの豊かな自然林(二次林)で、残り6ヘクタールは広葉樹林化を待っているスギ・ヒノキの人工林です。

広葉樹林部分は、去年のナラ枯れが相当ひどかったようで、ミズナラ、コナラの枯死木・衰弱木が目立ち、全体的に山が弱っているように感じました。

人工林部分に関しては、2年前に地元の森林組合が公共事業として2割間伐を実施してくださったのですが、2割間伐だとすぐに樹冠がうっ閉してしまい、光が届かない林床には下層植生がまったく生えていませんでした。野生動物たちの為にも、水源涵養の為にも、災害防止のためにも、すぐに6割間伐を実施する必要があります。


23年生 杉の人工林です ←

25年生 ヒノキの人工林です←

まだ木が細いので、のこぎりでも間伐できます。1本、試に伐ってみました。伐られても隣の枝々に引っかかって、ヒノキの木は立ったままでした。

帰りに、期限切れの有害駆除用檻を発見しました。戸はまだ開けたままでした。(違法)。檻には天井がなく、クマはかかっても逃げられるようになっていました。

熊森は、野生鳥獣を殺さない国をめざして活動しています。

 第8回本部森再生チームの活動報告

8月20日、兵庫県宍粟市での活動に14名が参加。

①くまもり植樹地の手入れ
植樹地は、倒れた苗木起こし、下草刈り、シカ除け柵の補修など、まめな手入れが必要です。

この日は、午前中に、今年2度目となる竹の伐採と、シカよけ柵の補修をおこないました。
手前中央が苗木。なぜかどの苗木も葉が少なく、弱々しい様子なのが心配。よく見ると、苗木以外にも、実生の広葉樹の芽生えがたくさん育っていました。
シカよけ網は、目が大きいと雄シカが角をからませて動けなくなり、立ったままよく死んでいます。
雄シカを守るため、くまもりでは、目の細かいネットを使用しています(上写真)。

②午後は皮むき間伐。

春先に比べると皮は少しむきにくくなっていましたが、みんなでがんばりました。37本を間伐。

昨年度有害駆除と交通事故で、兵庫県では82頭のクマたちが殺されました。クマ・サル・シカ・イノシシなどが、山になんとか帰れるように、森を少しでも早く再生していきたいです。あなたも次回参加されませんか。

ちなみに、地元の方によると「今年の秋の山の実りは豊作だよ。今年はクマがふもとに出てきていないもの」とのことでした。

札幌市、さっそく旧定山渓牧場に改善指示

当協会は現在、森の荒廃や、クマ・サル・シカ・イノシシ・アライグマなどの在来・外来野生動物たちが置かれている状況があまりにもひどいので、少しでもなんとかできないかという問題で連日手がいっぱい。飼育動物や畜産動物の問題にまでは、手が回っていません。
そんななか、今回、特定非営利活動法人「地球生物会議」が札幌市に、旧定山渓クマ牧場の飼育が劣悪過ぎるので、飼育改善指示を出してほしいという要望書を出してくださったことに感謝します。ヒグマたちの健康や命がかかっています。札幌市は立ち入り検査を行い、すぐに改善指示を文書で管理者のハマノホテルズ(札幌市)に出されました。札幌市にも感謝します。
ただ、ホテル側が本当に指示通りに改善して下さるかどうか、改善できるのかどうかが気になります。札幌市としては引き続き見ていくと言われていました。
このクマ牧場のクマは、オス・メスみんな一緒に飼育されており、これまで子供が何頭も生まれているということなのに、現地情報によると、なぜか、一番若いクマが15歳ということです。ヒグマの寿命は30~40年と言われていますから、あと15~25年の間、いかに快適に過ごしてもらうか、北海道民や国民の手助けも必要なのではないでしょうか。いっそ、山に逃がしてやってほしいと思いましたが、すべてのクマがこのプールのようなコンクリートの獣舎で生まれたクマなので、野生での生き方を知らないから無理ということでした。
ここのクマ牧場では、クマ数だけの冬眠部屋もなく、真冬でも凍てついたコンクリート床のままで、冬眠用に敷き藁を入れてやるなどの世話が施されているのなど見たことがないということでした。北海道、特に札幌周辺の道民のみなさんのなかで、旧定山渓クマ牧場のクマ達のためになにかしたいと思われる方がおられたら、ぜひご連絡ください。遅ればせながら、初めての、熊森北海道会員のつどいを企画していきたいと思います。
尚、もう少し詳しい状況を知りたいため、熊森本部は9月1日と2日に、ハマノホテルズのクマ牧場担当者に電話しました。しかし、両日とも外出中ということで、夜中まで待ちましたが、電話をいただけませんでした。ハマノホテルズとしても、大変な状況なのかもしれません。以下、毎日新聞北海道版の記事です。

定山渓クマ牧場:閉園後も飼育 札幌市が改善指示 /北海道

毎日新聞9月1日(木)10時49分配信

札幌市は31日、閉園後もヒグマが飼育されている「定山渓クマ牧場」(同市南区)で、飼育施設の壁や施設外にあるフェンスの一部に欠け落ちた部分がある など管理上の問題があるとして、動物愛護法に基づき、管理者のハマノホテルズ(同市中央区)に文書で改善を指示した。25日に施設の立ち入り検査をしてい た。

市によると、実質的な管理者と許可申請者が異なっていたほか、クマが逃げた場合や災害時のマニュアルがなかった。また、餌はパンの耳や期限切れのコンビ ニ弁当などで、飲料水は遊び場を兼用する藻が生えた池から摂取させており、栄養バランスに配慮し、新鮮な水を与えるよう求めた。
改善期限は9月14日までで、期限内に実行できないものは計画書の提出を求める。

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