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2011-09

鳥取県原則クマ殺処分問題への対応速報

くまもり鳥取県支部は見出しの問題について、今朝10時、急遽、支部長以下支部員らが鳥取県庁にクマ対応の方針転換を求めて駆けつけました。しかし、担当部署は午前中は会議で、午後からでないと会えないということでした。午後1時からの面会に期待します。詳細が入り次第、ご報告します。

鳥取県庁クマ原則殺処分への反論

鳥取県生活環境部公園自然課 電話 0857-26-7199   FAX 0857-26-7561

①ありえない異常年であった昨年度を基準にするのはおかしい

猛烈な暑さであった2010年度は、なぜか春、ブナ科樹木の花が咲かず、奥山のクマの夏の食料である昆虫が見当たらず、ナラ枯れは山が赤くなるほどの猛威を振るい、冬眠前の必須食料であるわずかに残された秋のドングリ類の実りはゼロという前代未聞のありえない異常年であった。そのため、生きられなくなったクマたちが夏から人里に次々と出てきた。このようなかつてない異常年のことを持ち出して、今後の鳥取県のクマ対応を決めるのはおかしい。その証拠に、今年は、残された自然林の山の実りは良い。去年の様なクマ事態には発展しないことは誰でもわかっている。

②生息推定数の根拠を示してほしい

クマが鳥取県に何頭いるかなど、わかる方法など絶対にない。200頭~450頭を主張する研究者の名前とその根拠を示してほしい。もし根拠が不正確だと、大問題だ。

③鳥取県での絶滅しない個体数を示してほしい

絶滅しない個体数を主張する研究者の名前とその根拠を示してほしい。もし根拠が不正確だと、大問題だ。

④鳥取県の県平均人工林率は54%、どうやってクマに生き残れというのか

クマが人里に出てくるのは良くないが、一方、人間が戦後の拡大造林で壊した広大なクマの奥山生息地の責任を、人間はどうとるのか。奥山を荒らしたままにして、クマだけ殺すというのなら、倫理観が欠如しすぎている。
残酷過ぎて子や孫に聞かせられない話だ。

兵庫県の県平均人工林率は42%。しかし、クマ生息地の町に行くと、人工林率は60%、70%、80%を超えている所も多い。鳥取県のクマ生息地の人工林率を発表してほしい。大変な高率になっているはずだ。その上、人工林は林業不振で放置され、林内は砂漠化している。クマたちが人里に出て来なくてよい状況を、たとえ少しでも造ってやったのかどうか問いたい。

⑤利害関係者とはだれか

今回の決定は利害関係者からおおむね賛同を得たということだが、クマの立場に立って発言する人はいたのか。クマがいたら困るという害害関係者や、クマを害獣と錯覚している人たちと、クマとの共存の大切さを理解している人たちとの比率は同等であったのか知りたい。もし、偏りがあるなら問題だ。

⑥2016年のクマの生息数が530頭~850頭の根拠を示してほしい

去年殺して解剖したクマの生殖状況が良かったという事だが、それは山の実りが豊作だった2009年の結果である。この結果を適用するのはおかしい。昨年度、大凶作年のため、繁殖は悪かったと思われる。その考慮がなされていないのはおかしい。この数を主張する研究者の名前とその根拠を示してほしい。

⑦結論

野生鳥獣の数を人間がコントロールするなどできるものではない。共存というのは、人と野生鳥獣の信頼関係によって成り立つもので、クマを個体数調整の名で殺し始めれば、クマはますます人間に恐怖を持ち、会った時逃れようとして人身事故を多発させることが考えられる。何頭いるのか誰にも分からないが、奥山を、クマたちが棲めるように復元して動物達に返してやり、棲み分けを復活させるべきだ。野生鳥獣の個体数調整は、解剖して論文を書きたい野生動物管理村の研究者と、捕獲業で設けたい業者の利権に、行政が踊らされているだけである。行政に携わる人たちが人間性を呼び戻してくださるように望む。

9月7日鳥取県庁 クマは原則殺処分に方向転換を発表

以下、2新聞記事

クマ、原則殺処分に 県が保護管理計画を見直し(日本海新聞より)

2011年09月07日

2010年度のツキノワグマの大量出没を受けて、鳥取県は6日までに「ツキノワグマ保護管理計画」(07年10月~12年3月)を見直す方針を固 めた。県内でのクマの生息数が200~450頭を超え、増加傾向にあるとの判断から、有害鳥獣捕獲(有害捕獲)の場合は人への恐怖心を与えてから放つ学習 放獣は行わず、原則殺処分とする方向に転換した。計画途中の見直しは中国地方では初めて。

県公園自然課によると、県内では10年度に延べ134頭が捕獲され、同年8月には鳥取市内の男性がクマに襲われて死亡するなど人身事故も2件発生。果樹園での農作物被害なども報告された。

現行計画では、有害捕獲で捕らえたクマは学習放獣している。10年度は放獣後に再度現れた個体など40頭を殺処分としたが、住民からは個体数を減らしてほしいとの要望が強く、県は計画を変更する判断に踏み切った。

計画変更後は、イノシシやシカのわなに誤って掛かった錯誤捕獲のクマは、これまでと同様に学習放獣で対応するが、人家近くに出没し、農作物に被害 を与えるなどした個体は殺処分。県はクマの生息数を、捕獲頭数が8頭だった09年度のレベルに減らす目標を立てており、今秋にも「個体数調整」が行われる 可能性もある。

ツキノワグマ:捕獲、原則殺処分 県保護管理計画、大量出没で変更 /鳥取(毎日新聞)

県公園自然課は、ツキノワグマが昨年度、大量出没したことを受け、捕らえられたクマは原則殺処分し、個体数を減らすことを盛り込んだ「ツキノワグ マ保護管理計画」の変更案をまとめた。6日、狩猟団体や農業団体などの関係者9人を招いて県庁で公聴会を開き、全会一致で承認された。県環境審議会を経 て、今月中旬に告示される。

昨年度は134頭が捕獲され、40頭が殺処分された。人身被害も2件発生。昨年8月18日には、鳥取市用瀬町で80代の男性がクマに襲われ死亡した。

昨年度の調査では、県内の生息数は250~400頭と見られ、捕獲した73頭の年齢を調べたところ、比較的若い個体が多かったことから、健全な繁殖を行っていると推測される。2016年には530~850頭に増加すると見込まれるため、個体数を減らすことにしたという。

これまでは捕獲しても、とうがらしスプレーなどをかけるなどして恐怖を植え付けて森に帰す「学習放獣」を実施し、再度出没した場合に殺処分してい た。変更案では、親子グマ、子グマを除いては、学習放獣せず原則殺処分することになった。同課は「2009年以前の頭数にして、人との共存を図っていきた い」と話している。

 人間の本能である、動物へのやさしさを簡単に捨てないで

以前よく熊森の集まりに来てくださっていたある女性に、ひさしぶりに会いました。「命を大切にする社会をめざして、今、シカ肉の有効利用運動をしています」というようなことを言われ、驚きました。どうしてシカ肉を食べることが、シカの命を大切にしたことになるのですかとたずねると、殺された命を食べてやり無駄にしないことは、シカの命を大切にしたことになるのだそうです。こんなこと言うのは、人間だけでしょう。

動物のすめる山を復元してやり、シカが山中に帰って人に殺されることがないようにしてやるのが、シカの命を大切にすることだと思います。殺さないことにまさる、動物へのやさしさなどありません。みなさん、野生動物頭数管理派(そんなこと人間にできっこない)の研究者や行政のプロパガンダに乗って、人間の本能である動物へのやさしさを簡単に捨てることがないようにお気を付け下さい。

半農半X

京都府綾部市の生まれで、今もそこにお住いの塩見直紀氏が、2、1世紀の生き方として唱えられた半農半X。8月28日、神戸で、塩見氏のワークショップがあって、行ってきました。30名ぐらいの参加者の中に、クマ森会員が5名もいてびっくりしました。

塩見氏の半農半X思想は、今や台湾に広まりつつあり、毎年、彼は講演依頼を受けて台湾に行かれているそうです。ご著書が中国語に訳される動きも出てきており、中国に広まる道も見えてきて、さらに韓国にも広がりそうになっているのだそうです。土と生きる生き方が、アジアから全人類に広まっていくかもしれません。

但馬のどこかに豊かな山が残っているのですか 本部 氷ノ山調査

8月21日は、あいにくの雨模様でしたが、23名で、兵庫県最後のクマ生息地氷ノ山の調査に行きました。行く道中、内部が砂漠化した人工林が延々と続いているのを見ていると、この19年、膨大な予算(=私たちの税金)が投入されているのに、全く兵庫の森が良くなっていないことに気づきます。それどころか、いっそう動物たちが住めなくなっているのです。

県行政や、兵庫県立大学の先生たちは、いつも、戦後、どんどん兵庫の森は豊かになって、動物が棲みやすくなったと言われます。この認識の違いはどこから来るのかいつも不思議です。今回は、「但馬のどこに豊かな森が残っているのですか」と、いつも怒ったように言われる、但馬の山を数十年間調べ続けてこられた地元研究者に、氷ノ山を案内していただきました。先生の頭の中には、拡大造林を行う前の戦前の豊かだったふるさとの奥山が、今も脳裏に焼き付いておられるのです。

氷ノ山に着くと、さすが兵庫県側にブナの森が385ヘクタール(県下最大)残されたというだけあって、見ているだけで癒されます。しかし、久しぶりに見た登山道の幅は、観光客を呼び込むために以前の3倍ぐらいにまで広げられており、山が神秘性を失って公園のような感じになっていました。去年、氷ノ山を訪れた観光客は32万人ということで、オーバーユースだと感じました。これでは、踏み荒らされる広葉樹の根っこが悲鳴を上げてしまうと感じました。地元観光協会にたずねると、まだどこからも、入山制限の声など出ていないということでした。荒廃が顕著になってからでは遅いので、早く手を打ってほしいものです。

大段ガ平という所には、大きな駐車場があり、春には、山菜取りの車が連日100台ぐらい来て、300人ぐらいが袋を持ってスズコ(チシマザサのタケノコ。クマの大好物)採りに熱中するのだそうです。クマをはじめとする野生動物たちのここにしかない貴重な食糧です。昔の日本人と違って、制限を外からかけないと、今の日本人は自粛などしないと感じます。

もちろん今回、森から、先生から、新たに多くを学びました。そのことは、ブログには書ききれないので、会報に載せたいです。

フォーラム ナラ枯れの特効薬は何かin立命館 

8月20日に京都で、NPO法人森びとプロジェクト委員会が主催する<第4回森と生きるキャンパスフォーラムin立命館>があり、研究熱心な熊森会員も多く参加しました。

●午前中は、京都市内の神社仏閣のスダジイなどのどんぐりの木をナラ枯れから守るために、あの手この手で取り組んでおられる大学の先生方や自然保護団体の方々のお話を、現地をいっしょに歩きながら聞かせていただきました。定員は100名という事でしたが、130名ぐらいの方々が熱心に参加されていました。

●午後からは、会場を立命館大学朱雀キャンパス講堂に移し、「ナラ枯れの」特効薬は何か?」というフォーラムがもたれました。こちらの方には約350名の方々が参加されました。

10人ぐらいの研究者の方々がそれぞれ別の角度から、非常に興味深い発表を壇上でなされました。カシノナガキクイムシによる枯れもあるが、ムシに関係ない枯れもあるということでした。ナラ枯れの原因が特定できないと、真の対策は立てられません。諸説もっともでしたが、謎が深まったような気もしました。複合原因かもlしれません。

この日はナラ枯れ問題に集中しましたが、昆虫が激減したり、木の実の実りが悪くなったり、日本の森は、今、大変です。森の動物たちは悲鳴を上げています。人間活動によって、自然の森に何かとんでもない大異変が起きているのではないかという気がします。原子力エネルギーと同様、人間の頭では、複雑系の森の生態系などとらえきれないと感じました。ダニを研究されておられる研究者が、地球上にダニは6万種ぐらいいて、自分はそのうち600種ぐらいの名前と生態が分かる。それぞれのダニ種が、森の中で見事にそれぞれの仕事を分担しており、いなくていいダニはいないと言われていたことがとても心に残りました。地球上のすべての生物の命への畏敬の念が大切ですね。

無事だったくまもり自然農田んぼ

大型のノロノロ台風がやってきた。
田んぼの稲は、柵は、大丈夫だったろうか。
急遽、9月4日の朝、7時過ぎに西宮を出て、夫の運転で但東町に出発する。
西宮北有料は渋滞でストップ。
宝塚へまわるが「宝塚大橋」は通行止め。
のこるは、中山から切畑へ抜ける道しかない。
切畑の田んぼはあちらこちらで、1枚全部稲が倒れていたり、
完全に稲が水に浸かっている田もある。不安。

11時に田んぼに着いた。

小雨の中、田んぼに行く。柵は大丈夫。稲は倒れてない。
良かった。自然栽培の稲のほうが風水害に強いとは聞いていたが、そのためか。

それとも、まだ、青々としており、こうべが垂れるほどには実っていなかったのが幸いしたのか。

今年のイネの分けつは少なめ。稔にもばらつきがある。
収穫量は例年より少ないかもしれない。

但東町では、すぐ近くの田んぼでも稲が倒れていた。

「のぼりお 旬の里」のおばさんは「軽い倒れなら持ち直すが、水に浸かってると発芽するのでだめだ」と教えてくれた。

稲刈りの日までどうか山の神様、お守りくださいと祈りながら帰ってきた。(自然農塾担当H)

参加者募集!くまもり秋の2ビッグ講演会     10月16日橋本淳司氏、11月26日安田喜憲氏

くまもり秋の2ビッグ講演会のお知らせです!
学びと感動がいっぱい。是非ご家族ご友人お誘いあわせの上ご参加ください。
また、実行委員として事前・当日にお手伝いして下さるやる気いっぱいの方々を募集しております。9月10日(土)13:00~本部にて第1回実行委員会がもたれます。
詳しくは、本部事務所までお問い合わせください。

◆(1) 橋本淳司氏 (水ジャーナリスト)

「世界的な水争奪戦と日本の水問題」

とき/2011年10月16日(日)
14時から16時半(開場13時半)
ところ/兵庫県西宮市民会館 大会議室101

講演要旨
世界的な水の争奪戦に、日本は巻き込まれています。3.11以前、日本には2つの水の危機がありました。水源林の問題と水道経営の問題です。それに加えて3.11以降、放射性物質の問題が加わりました。こうした問題について具体的に解説するとともに、いま私たちができることについてお話いたします。
プロフィール
ジャーナリスト、著述家、アクアスフィア橋本淳司事務所代表。世界各地の水問題やその解決方法など取材し、「水と人」をテーマに執筆活動を行う。主な著書に「世界が水を奪い合う日、日本の水が奪われる日」(PHP研究所)、「放射能汚染水、水不足、水道停止、安全な水はどう確保する?」(主婦の友社)など。

◆(2)安田憲喜氏(国際日本文化研究センター教授・環境考古学者)

「森を守ることは日本の未来を守ること」

とき/2011年11月26日(土)
14時から16時半(開場13時半)
ところ/兵庫県西宮市民会館 大会議室101
当会顧問・衆議院議員の赤松 正雄さんもいらっしゃいます

講演要旨
2011年3月11日の東日本大震災で東北に残ったのは豊かな森の世界だった。「国破れて山河あり 城春にして草木深し」(杜甫春望)の一節を誰しもが実感した。森を守り森の中の生き物たちを守りとおすことは、日本を守ることなのである。
プロフィール
1996中日文化賞受賞、フンボルト大学客員教授(ドイツ)、1997〜1999京都大学大学院理学研究科教授(併任)、2006スウェーデン王立科学アカデミー会員、2007東京財団主任研究員、2007紫綬褒章受章、2008稲盛財団環境文明倫理研究センター所長、2009NHK経営委員、2010中山賞受賞など多方面で活躍。著書に「奪われる日本の森-外資が水資源を狙っている」他多数。

受講料
会員・一般 1.000円
大学生以下 無料

●申込み方法 ※電話・FAX・Eメール・ウェブフォームでお申込み下さい。
日本熊森協会本部事務局
電話 0798-22-4190
FAX 0798-22-4196
Eメール event@kumamori.org
秋の講演会参加お申込みフォーム

主催 一般財団法人 日本熊森協会 (http://kumamori.org)
後援 西宮市・西宮市教育委員会(予定)

●会場  西宮市民会館 大会議室 101号室
(住所:西宮市六湛寺町10-11 電話:0798-33-3111)
【会場アクセス】→MAP
・阪神電車 西宮駅「市役所口」改札北へ出てすぐ。
・JR西宮駅から西へ徒歩約10分。
※専用駐車場はありません。市役所東向いの市役所前公共駐車場を
ご利用ください。

哀悼 絵本作家松下千恵さん(和歌山絵本の会会長)死去

新聞報道によると、和歌山絵本の会代表の絵本作家、松下千恵さんが、8月18日に61歳で亡くなられたということです。謹んで哀悼の意を表したいと思います。

わたしたちと松下さんの出会いは、今から19年前のことです。当時、和歌山県の元理科教師東山省三先生が、我が子のように愛情を持って育てられたツキノワグマの太郎が近所の人の通報で行き場を失い、和歌山県によって秋田県のクマ牧場に送られようとしていました。

東山先生は、「太郎はうちの子だ、クマ肉缶詰なんかに絶対させるものか」と火を噴いたように県に立ち向かい、猛然と闘っておられました。これを知られた絵本作家の松下千恵さんが、「ツキノワグマ太郎」という絵本を緊急出版され、和歌山県を中心に「太郎を救え!の大合唱を巻き起こされたのです。

こうして太郎はめでたく、和歌山県が建てた生石高原山頂近くの獣舎で、生涯を無事に送れることが保障されました。生石高原の新築獣舎の中に入って太郎と楽 しそうに遊んでおられた松下さんの姿が、昨日のように思い出されます。わたしたちは、東山省三先生のがんばりはもちろんですが、松下さんの描かれた1冊の 絵本が太郎の命を救ったと感じたものです。

あれからずっと、私達と変わらぬ親交を続けてくださった松下さん。本当にありがとうございました。

「和歌山県民は、もともと生き物にとてもやさしいんよ」と、今では夢物語と思えるほどの、昔の和歌山での人間と動物達との信頼感あふれるほのぼのとしたふれあい話をたくさん聞かせてくださいました。

今、和歌山県選出国会議員が、野生鳥獣の生息地を人間が壊したことは棚に上げておいて、野生鳥獣なんか大量に捕殺して食べてしまおうという法案を国会に出したことを知られたら、どんなにか胸を痛められることでしょう。

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